介護職員が知っておきたい社会福祉と福祉の仕事

介護で大切なこと

特に介護の専門的な知識がないような人ですと、家族で介護を必要としている人に対して何でも代わってあげようという気持ちになりがちです。
ただ実際には、あくまでも自分ですることのできないことについて「手伝う」という意識が大切です。

 

たとえばまったく起き上がることができないという人に対して、ただ無条件にずっとすべてを介助し続けるということではなく、できるだけ相手が自分の力を使って行動することができるようにはたらきかけることも重要であるのです。
また、その立場は対等でなければいけません。

 

相手がベッドで横になっているのであれば、同じ目線で相対するようにします。
言葉に不自由な場合もありますからそれだけでなく動作、表情などからも望んでいることについては読み取るようにします。

 

動作の介助をするには、専門的な介護技術も必要とされます。
これは素人ですと難しいものですが、基本的な動作などを学ぶ講習会といったことも頻繁に行われています。

 

介護の選択肢としては家族で介護するか、介護保険制度を利用するかということになります。
そこでは、専門職である介護職の人たちがかかわってきます。

 

介護用品の選定ひとつをとっても、介護職が専門的な見地からアドバイスをすることになります。
要介護者の状態や生活環境も鑑みて、適切な介護用品や活用しやすい環境整備などに関する情報提供がなされます。

 

介護保険制度のもとで物品を購入し、また貸与を受けるというときには介護支援専門員がかかわります。
介護職が担う役割は重要なものであるのですが、介護の現場においてはその質が低下することも懸念されています。

 

介護報酬が十分ではないという中で、施設などでは十分な人材を確保することが難しい状態になっていて、非常勤職員の比率が高まるなどしています。
ここにも問題はあり、やはり人材が育っていくことは大切です。

 

初心者として介護職に就いたとしても、そこから実務経験を重ねていく中で確実に成長はしていきます。
非常勤であれば、長期的な成長を望むということも難しいところがあります。

 

介護福祉士などの職種で教育内容について大きな変更が加えられたことも、大きな変化となりました。
介護福祉士法の内容に見直しの機会があったことは20年ぶりであり、それまでの役割としては入浴、排せつ、食事などの分野に限定された定義となっていたところ、心身の状況に応じて介護を提供することが求められるようになったのです。

 

介護を必要としている人も単純に高齢者というだけではなく障害も持っている人、年齢的には若いながら病気や障害がある人もいます。
介護職としてはあくまでも尊厳を保つようにケアを提供し、自立支援は第一に考えていきます。

 

実際にはさまざまな職種が協働するところもありますから、独力で基本的な対応をすることができるほかにチームケアということも意識しながらリハビリや、あるいは看取りといったことにまで幅広く対応することも大切です。