介護職員が知っておきたい社会福祉と福祉の仕事

介護福祉士として生計を立てる

介護福祉士として仕事をしている人は多くいますが、職業として選択する以上はその仕事で生計を立てていくことについて考えなければなりません。
介護福祉士の給与については正直、夢のような高額の収入が期待されるというものではありません。

 

介護は負担の大きな労働をともなうものですが、それに対する待遇ということでは現実として見合っていないところもあります。
基本給でいうと低い場合で12万円程度、良くて20万円前後といったところです。

 

そこに、介護福祉士としての資格手当や夜勤があれば夜勤手当などが加算されます。
実際には就業条件、都市部と地方部による地域差などもあります。

 

年収にすると、総じて250万円から400万円程度となっています。
そのほかの業種にかかわる仕事と比較しても高額であるということはなく、仕事のやりがいは収入面と違ったところに見出している人が大多数です。

 

24時間体制の施設であれば夜勤のほか、週末や祝日に当番制で出勤しなければならないという場合もあります。
肉体的にも精神的にも変則的な勤務によって消耗するところは大きく、それでありながらなかなか相応であると感じられる給料を得ることができないということで、現場を離れる決断に至っている人も少なくはありません。

 

自治体の機関が職場であれば公務員としての給与体系が適用されますから、手当や福利厚生の面で充実しているケースもあります。
また実務経験の条件が満たされて介護支援専門員の資格を取得すれば、待遇の向上も期待されることになります。

 

ただ資格職としての将来性ということを考えると、ニーズはより高くなっていくことが想定されます。
それだけでなく、資質についてもより高いものが求められるということになります。

 

期待される介護福祉士像について、厚生労働省では1999年に福祉専門職の教育課程等に関する検討会報告書の内容として盛り込んでいます。
人材としては豊かな感性や幅広い教養を持っていて、十分なコミュニケーションによって要介護者との信頼関係を確かなものにすることのできる人が望まれています。

 

実務面では要介護者の状況について適切に判断し、状態に見合った計画的な介護を実施することが求められます。
離職する人も多い業界であるため、転職が難しくなってくるとされている35歳というラインを越えたとしても介護福祉士については資格さえあれば、働く場に困ることはありません。

 

ただ給与面に年齢が条件として考慮されることは、それほどありません。
転職先が豊富にあるということは、無理に我慢をしながらひとつの職場で働き続けなければならないということではないということでもあります。

 

パートやアルバイトといった非常勤のスタッフとして勤務することもでき、時給にすると総じて1,000円前後となっています。
職種でも訪問介護に関していえば生活援助、身体介護のそれぞれで非常勤の勤務体系になっている場合が大半を占めています。